誘引が終わり、芽吹きを待つ畑は、タンポポに覆われます。
春です。
長い冬が過ぎて、春が訪れ始めたお庭です。
春。田植えのころだけみられる夕焼けの風景。水面に夕日が映り込むその美しさを求めて、写真愛好家が撮影に訪れる季節です。
糠地を代表する風景。毎年5月には「菜の花まつり」も開かれ、多くの人々が一面の菜の花を見に訪れます。菜の花は良質の「なたね油」として販売されます。
5月。水が入ったばかりの田んぼに夕日が写りこみ、神秘的な美しさです。
湿気が多くなる6月には、不思議なピンク色の夕焼けが現れます。
鬱蒼としてきた夏の宵のお庭です。
ブリキのロボットがお出迎え。
初夏。
農花な畑では白ブドウに傘かけをします。
ひとつひとつかけるのは大変な作業ですが、この薄いロウ引きの紙一枚が、しっかりとブドウを守ってくれます。
糠地にある農業用のため池です。ただの池…と思いきや、夕暮れにときおり信じられない大パノラマを見せてくれる日があります。今日はきれいに焼けそうだな…と思う日は、天池にいくのがベストです。
糠地は標高が高いので、雨上がりなどには眼下に雲が湧きます。
小諸の街がすっぽりと雲に覆われるのを見下ろすこともよくあります。
菜の花の終わった菜の花畑も美しいです。
信州の空は青く澄み通っています。空に近いことを感じます。
夏。毎日のように入道雲がわき、ゴロゴロと遠雷が聞こえてきます。あまりの暑さに一雨欲しいな、と思っていても、そのまま通り過ぎてしまうこともよくあります。
糠地の畑から虹が生えていました。
畑からの帰り道に、いつも夕焼けを仰ぐスポット。北アルプスに沈んでいく夕日を眺めます。
夏の田んぼも好きです。朝早く散歩するのがおすすめです。かえるの声の大合唱が響きます。
夏祭りで販売される、地元のお母さんたち手作りの、蒸したてのおやき。
これはもう、絶品の美味しさです。
みんなでワイワイつくります。すぐに売り切れる人気商品。
農作業を終えて空を見上げるとすごい夕焼雲が広がっていました。
初秋の糠地の里は一面のそばの花に彩られます。白いそばの花畑の向こうに陽が沈みます。
9月初め、ソバの花が糠地中を白く彩ります。夕焼けもまた美しい季節です。
農花の畑には、コスモスがたくさん咲きます。
コスモスと実った黒ブドウの共演、一番美しい季節です。
黒ブドウの収穫の頃になると、秋が深まってきたのを感じます。
実りの季節、冬が来る前、植物が最後の輝きを放つ季節です。
糠地の里は、蝶の保護区でもあります。地域の人々が、蝶の食草を植え、大切に保護しています。フジバカマの花畑には毎年、渡りの蝶として有名なアサギマダラが飛来します。花畑をふわふわと舞うアサギマダラの様子は、とうとう天国まできてしまったかしらと思うようです。
晩夏。稲穂の実りをまじかに控え、遠くアルプスの山々を望める棚田の風景が一番美しい季節です。
稲穂がこうべをたれて収穫を待っています。棚田が黄金色に輝きます。
夕暮れに集落を登っていく途中、思わず車を止めて夕日を撮ってしまう、棚田を支える水がめ・天池からの風景。
池に移りこむ夕日も素晴らしいですが、池を回り込んで土手を少し歩くと、眼下にはこんな風景が広がります。
これぞ、日本の里山の美しさだなあと思います。
早朝の外が零下になり始めると、窓にはまるで昭和のレトロな模様ガラスのような霜がつきます。
凍るような朝。
テラスからは千曲川対岸の御牧が原が見渡せます。
冬景色の茶色い台地は、地形がよく見えて美しいです。
雪あかりのお庭。幻想的です。
「長野だから雪が多いんでしょう?」とよく聞かれますが、雪はあまり降りません。
たまにふると、糠地中が動物の足跡だらけになります。これはキツネだそうです。
糠地のメインストリートを下っていくと、正面に富士山が見えます。
だいぶ距離が離れているのに、空気が澄んだ日にははっきりと望むことができます。
地元の人はみな、「今日は良く富士山が見えるなあ」と話すほど、富士山が大好き。
たぶん浅間山の次くらいに(笑)。
雲海を見下ろす凍てつくような冬の朝。畑には真っ白な霜が降りています。
東信地方には、もともとあまり雪が降りません。
多い冬にでも30~40センチくらいでしょうか。ただ、気温が低いので、いったんふるとなかなか解けません。
零下10度以下になるような雪の降った後の朝には、さらさらの粉雪が風に舞って幻想的な風景になります。