ワインのご紹介
Still Wine
NUKAJI ROSE 2024

近日発売
カベルネフランを4日間だけ醸してすぐにプレスしたロゼワインです。
2024年の長野はどこも、9月の長雨で日照が足りず、ブドウには厳しい年でした。
10月の19日まで収穫を待ちましたが、思ったほど糖度も上がらず、また、傷んだ実を丁寧に取り除くのに時間がかかり、お手伝いに来てくださった方々には大変な苦労を掛けてしまいました。
収穫の様子はこちら
補糖すべきか、醸造をお願いしているテールドシエルさんの桒原さんに相談すると、
「考え方にもよりますが、アルコール度数が低くなっても、それは今年のブドウを反映しているということだと思います」
という素敵な言葉をいただき、非常に自分の気持ちにぴったり来たので、いつものように、ありのままのブドウのみでワインにしていただきました。
そのぶんアルコール度数10.0%と低めになっています。
ロゼワインの作り方で、直接圧搾法という方法があります。
黒ブドウを果皮に付け込まず、すぐに絞ることで、タンニンや色素が抑えられたエレガントでフルーティなロゼワインになります。
2024のカベルネフランは、そのように果汁のフレッシュさを生かしたロゼワインがよいということで、4日間の短い醸しで搾汁されています。
収量が3割ほど減ってしまったので、そのぶん、樽熟成期間中の捕酒として、「糠地ブラン」が15%ほど入っています。
2022年の「糠地ロゼ」は、醸した白ブドウに黒ブドウが少し入ったオレンジワインでしたが、2024は、全く別のロゼワインです(なのでラベルも変えました)。
できあがってみると、熟成が進むうちに、驚くほどしっかりした味わいの中に「ダシ」のような旨味を非常に強く感じる、滋味あふれるロゼワインになりました。
今が飲み頃ではないかと思い、白よりも先に発売することとしました。
初夏のころに、少し冷やして、ピクニックのお供にどうぞ。
サンドイッチや生ハム、パテ、肉じゃがなど和の煮物などにも合うと思います。
樽熟成は4か月。野生酵母のみで発酵。無濾過、無清澄。
瓶詰前に亜硫酸を10ppmだけ添加しています。
醸造:テールドシエル
